課題と解決
現場の「こうだったらいいのに」を産・公・学の力でかたちに。
アームスリングシャツは、メーカー・東京都立産業技術研究センター・大阪公立大学との３社共同研究契約に基づき神奈川県川崎市「令和6年度川崎市福祉製品等開発支援補助金」を活用による産公学連携プロジェクト。
・全国 57 の病院と 4 施設での導入実績
・ユーザーと、リハビリ専門職から寄せられたモニターフィードバックを土台に改良を重ねてきた“上肢サポートウェア”です。
・歩行、外出、移乗といった日常動作の負担を、衣服１枚で軽減することを目指して設計されています。
三角巾の5つの困りごと
① 首が痛い
結び目が食い込み、30分で首・肩が悲鳴。
② 片手だと装着できない
介助が必要で外出先で外せない。
③ 患部を動かしてしまう
結ぶ・解く動作で再び痛みが走る。
④ 見た目が“けが人”そのもの
スーツや私服に合わせづらい。
⑤ ずり落ち・揺れが気になる
歩行中に腕がぶらつき、不安定。
アームスリングシャツなら？
首が痛い ×
→ 面で荷重分散し、首負担ほぼゼロ ○
片手で装着不可 ×
→ バックル留め、結び目ゼロ、片手30秒 ○
患部を動かす ×
→ シャツを被り腕を固定、患部最小限の動き ○
見た目が目立つ ×
→ 三角巾ほどのインパクトはなく、衣類に溶け込むデザイン ○
揺れ・ずり落ち ×
→ 包み込み＋肘ループで安定保持 ○
主な特長
一人で、片手で着脱
被って腕を包み込むだけ！
かんたんに一人で脱げる
首を痛めない、疲れない
三角巾は、結び目が首筋にくいこみ痛い
一般的な三角巾は、結び目が首の後ろ１点に食い込み、前腕１本分の重さがすべて首筋に集中します。
アームスリングシャツは、この荷重を「面」で受け止める独自構造。
82%以上が「肩」「首筋と頸部」の負担軽減を実感
- モニター利用者の90%が肩への負担が軽減と回答
- 82%が首筋や頸部への負担が軽減と回答
すぐ乾く、蒸れない
通気性の高い素材を使用し、季節を問わず下着やTシャツの上や、服を上から羽織って着用可能
95%以上が素材の「軽さ」「速乾性」を高く評価
- モニター利用者の97%が「軽さ」を高評価
- 95%が「速乾性」を高評価
様々な使用場面
歩行時
首・肩関節の負担を軽減したい
骨折や腕の麻痺が生じると、歩くときに腕の重みの多くが首・肩関節にかかります。
そのため、首・肩周りに痛みが生じる方も…。
アームスリングシャツなら、服の生地が腕の重みを両肩と背中へ分散させ、痛みを生じにくくしてくれます。
外出時
一日の中で頻繁に腕の位置を変えたい
腕に麻痺がある場合、アームスリングや三角巾を着用して常に腕を曲げたままの状態でいると、今度は肘が伸びにくくなってしまうことがあります。
そのため、腕を”伸ばす⇔吊る”という状態を簡単に切り替えられるのが理想的です。
アームスリングシャツは、一度シャツを着てしまえば、ループとマジックテープを外すだけで、簡単に腕を伸ばせます。
車いす乗車時・移乗時
腕の管理に不安があるときに
脳血管障害の方は、特に発症後すぐの段階では麻痺した腕がどこにあるかが認識しづらい状態になります。
そのため、車いすやベッドへの乗り移り、車いすで移動するときに麻痺した腕を挟んでしまうことも。
また、今後怪我をしないように麻痺した腕を自分で管理する必要性が生じます。
アームスリングシャツを使うことで、怪我のリスクを軽減するだけでなく、自分で着脱することで麻痺側の管理にも対応できます。
