姿勢の専門家が語る!Bodypoint製品の種類と正しい使い方
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姿勢の専門家が語る!Bodypoint製品の種類と正しい使い方
車いすでの姿勢崩れや姿勢の安定性の悩みは、クッションだけでは解決しきれないことがあります。そんなときに力を発揮するのが、車いすと身体のつながりを整えるシーティング用の姿勢保持サポートです。
この記事では、質の高いポジショニングに特化した米国ブランド「Bodypoint(ボディポイント)」の考え方をもとに、代表的な製品の種類、正しい使い方、現場で気をつけたいポイントを、車いすユーザー・PT/OT・ケアワーカー・ケアマネージャー・ご家族向けにわかりやすく整理します。
こんにちは。ストアディレクターのイシイです。
介護福祉士として約4年経験した後、シーティングに携わり10年目になります。
現場では、利用者さんの「もっと楽に座りたい」という思いと、介助者の「安全に、無理なく支えたい」という思いの両方に向き合ってきました。Bodypointが掲げる「車いすには『乗る』のではなく、『一体となる』べきだ」という哲学は、まさにこの両方の思いを叶えるカギになります。今回は、現場の経験と知識をもとに、実践的なヒントをお届けします。
- Bodypointがなぜシーティングで選ばれるのか
- 姿勢崩れが起きる背景と、シーティングが有効な理由
- 代表的なBodypoint製品の種類と使い分け
- 現場での調整ポイントと注意点
- 専門職連携で失敗を減らす考え方
車いす用ポジショニングの専門ブランド「Bodypoint」とは
車いすでの姿勢は、見た目だけの問題ではありません。骨盤の傾き、体幹の崩れ、頭部の位置、上肢の使いやすさ、呼吸や食事のしやすさにまで直結します。姿勢が安定しないと、身体はバランスを取ろうとして余計な力を使い、疲労や痛みの原因になります。
米国シアトル発のBodypointは、30年にわたり「車いす用ポジショニング」だけに特化してきた専門メーカーです。単に身体を「固定」するのではなく、硬い車いすと柔らかい人体のギャップを埋め、より良い「つながり」を生み出すことを使命としています。
また、ISO(国際標準化機構)やANSI/RESNAに基づく厳格な強度・難燃性テストを実施している数少ないブランドであり、「繰り返し使ってもちぎれない耐久性」と「洗濯機で洗える衛生面」を備えているため、現場でも安心して長く使い続けられるのが特長です。
具体的なお悩み事例と解決ヒント
1. 骨盤が前後にずれて、座位が崩れやすい
原因として多いのは、骨盤を支える力が不足していることです。座面上で骨盤が後ろに倒れると、背中が丸まり、頭部や上肢の位置まで崩れやすくなります。
- 解決策: シーティングベルト(Evoflexなど)で骨盤を適切に支える
- ポイント: ベルトは腹部を「締めつける」のではなく、骨盤の前上方に沿わせて「安定した位置に戻す」ために使います。
2. 胸部が前に倒れて、頭が下がりやすい
体幹の保持が弱い方では、胸部が前方へ崩れることで視線が下がり、食事や会話、作業がしにくくなります。
- 解決策: 胸部を支えるハーネス(PivotFitなど)やチェストサポートを検討する
- ポイント: 姿勢を正すためだけでなく、“座っていられる時間を延ばし、腕や頭を動かしやすくする”ための支えです。実際に、胸部と骨盤を安定させたことで、パソコンのヘッドマウス操作ができるようになった事例もあります。
3. 下肢が開いてしまい、骨盤が安定しない
不随意運動や強い筋緊張がある方では、足の位置のズレが姿勢全体を崩す原因になります。
- 解決策: アンクルストラップ(Ankle Huggersなど)やレッグハーネスで下肢の位置を整える
- ポイント: 下肢が安定すると、骨盤から上のブレが減り、驚くほど座位が安定します。過度な拘束にならないよう、クッション性の高い素材で足首をやさしく守りながら支えることが大切です。
4. 介助後にベルトがずれ、再調整に手間がかかる(介助者の悩み)
現場でよくあるのが、移乗後にベルトが座面の下にもぐったり、車輪の間に落ちたりして、つけ直しに時間がかかるケースです。
- 解決策: 形状を保持して自立するベルト(Evoflexなど)を選ぶ
- ポイント: Bodypoint製品は、使う人だけでなく介助者の手間も計算されています。ベルトが常に手の届く位置にあるだけで、毎日の移乗負担は劇的に軽くなります。さらに、汚れたら洗える点も現場では大きなメリットです。
「今の車いすで、どの製品が合うのか整理したい」「骨盤ベルトと胸部サポートの優先順位を相談したい」という方は、専門家にご相談ください。利用者の状態や移乗方法に合わせて最適なサポートをご提案します。
無料相談はこちら実践時の注意点や専門職連携の重要性
Bodypointのような姿勢保持サポートは、正しく使うほど力を発揮します。注意したいのは、「強く締めれば安定するわけではない」ということです。締めすぎると、動きにくさや息苦しさにつながります。
Bodypointの開発チームは、「これ(製品)で機能するか?」だけでなく「これでユーザーの力になれるか(生活の質が上がるか)?」を常に問いかけています。現場でも同様に、以下の流れで評価することが重要です。
- まずは骨盤の位置を確認する
- 次に体幹と頭部の安定を確認する
- 最後に、呼吸・食事・パソコン操作などの「活動」がしやすくなったかを見る
PT/OTは身体機能と動作、介助者は日常の使い勝手、ご家族は生活場面の変化を把握しやすく、それぞれの視点を合わせる「専門職連携」がより良いシーティングにつながります。
まとめ
- 姿勢崩れは、骨盤・胸部・下肢のバランスを整えることで改善しやすくなります。
- Bodypointは、ただ固定するのではなく、機能を引き出し人と車いすを「一体化」させる米国発の専門ブランドです。
- 高品質で耐久性が高く、洗える・介助しやすいといった日常の扱いやすさも現場で選ばれる理由です。
- 強く締めるより、評価と再調整を重ねて“活動しやすくなる安定”を探すことが重要です。
利用者にとっても、支える側にとっても、毎日の負担が少しでも軽くなることが理想です。ひとつずつ整えていけば、座る時間はもっと安心で、もっと快適になります。