3分でわかる!車いすシーティング入門

3分でわかる!車いすシーティング入門

姿勢が崩れて腰やおしりが痛い——そんな経験はありませんか?
車いすシーティングとは「座りごこちを、その人の体に合わせて整えること」。
この記事では専門用語をかみくだき、3分で読める形にまとめました。
先に「クッションの必要性」だけ知りたい方はこちらへジャンプ

こんにちは、ストアディレクターのイシイです

「車いすシーティングってなに? クッションなんて使ったことがない」という方へ、専門用語をかみ砕いてやさしく解説します。3分で読めるので気楽にどうぞ。

車いすシーティングとは?

一言で言えば「車いすの座りごこちを、その人の体に合わせて整えること」です。

シーティングの3つの目的

  1. 姿勢が崩れにくく、体がゆがみにくいようにする
  2. おしり・背中の痛みや床ずれのリスクを減らす
  3. できる動きをもっとラクに引き出す

なぜ必要なの?

シーティングを行うと、こんな良いことが期待できます。

  • 痛み・しびれ・床ずれの発生リスクが下がる
  • 疲れにくくなり、長時間座りやすくなる
  • 手や視線を動かしやすくなり、日常動作がラクになる

姿勢が崩れると骨盤への圧力が片寄り、皮ふが傷つきやすくなります。シーティングは、その“片寄り”をできる限りなくし、圧力を分散する作業です。

「クッションなんて要るの?」――答えは YES!

体の形は人それぞれ。座面が平らなままでは必ずどこかに負担が集中します。クッションには主に2つの役目があります。

  1. 体圧を分散する
    → 素材の沈み込みやサポート形状により、おしり全体で体重を受け止めます。
  2. 骨盤をまっすぐ支える
    → 骨盤の傾きを防ぎ、前ズレや背中の丸まりを抑えます。

★「座布団で代用」は NG。市販の座布団は薄く柔らかいものが多く、沈み込みすぎて体重が坐骨に集中しがちです。できれば車いす用に設計されたクッションを選びましょう。

返信目安:翌営業日

☆クッション選定に悩んだら?
私イシイにご相談ください。お身体の状態や生活環境を伺い、最適なクッションを一緒に選びましょう。
ご相談はこちら → store@yukitrading.com

良い姿勢=ラクな姿勢?

良い姿勢を保つには筋活動が必要なため、同じ姿勢でいると疲れて崩れていきます。自分で姿勢を直せるなら問題ありませんが、難しい場合はクッション自体に姿勢を保持する機能が必要です。

シーティング+クッション導入で得られるメリット

  • 痛みゼロの時間が伸び、活動時間が増える
  • 介助者/本人による「座り直し」回数が減る
  • 姿勢改善で目線が上がり、コミュニケーション・外出意欲の向上が期待できる
  • おしりトラブル(床ずれ・痛み)の大幅軽減が期待できる

シーティングをはじめよう!

  1. 車いすクッションを導入する
  2. 車いすの調整機構を体のサイズに合わせる   
    • フットサポートの高さ調整(クッションを敷いて座った状態で行う) 
    • アームサポートの高さ調整(同上) 
    • 背張りタイプなら腰部をしっかり張ってサポート/背布タイプなら腰用クッションをプラス 
  3. 必要に応じてヘッドサポートを導入
  4. それでも骨盤や体幹が安定しない場合は、車いす用サポートベルトを検討

※多くの車いすにはフットサポートの高さ調整機能が付いています。必ず調整しましょう。

まとめ:今日のポイント

  • 車いすシーティング=「座りごこちを体に合わせて整えること」
  • 目的は[姿勢を整える/痛みと床ずれを防ぐ/動きをラクにする]
  • クッションは体圧分散と骨盤保持の2大役者。座布団では不十分
  • 第一歩は「適切なクッション選び」と「車いす各部の再調整」

 

次回予告: 失敗しない車いすクッション選び3ステップ(9月12日公開予定)

 

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