骨盤後傾セルフチェック(写真付き)

骨盤後傾セルフチェック(写真付き)

「背もたれにもたれると腰が丸まる」「長時間座ると尾骨が痛い」——
それは骨盤後傾が原因かもしれません。
この記事では3つのサインでわかる “骨盤後傾セルフチェック” を写真付きで解説します。
すぐ判定方法を見たい方はこちらへジャンプ

こんにちは、ストアディレクターのイシイです

「骨盤後傾かどうか」を簡単に見分ける3指標を3分で読める量にまとめています。

  • 骨盤後傾で起こる3つの不調
  • 写真でわかる!骨盤後傾セルフチェック
  • 原因といますぐできる対策5選

骨盤後傾とは?

骨盤が後ろに倒れる(後傾)と、背骨は連鎖的にC字カーブを描きます。結果、腰椎への圧迫・座骨への集中荷重・胸郭の圧迫が起こりやすくなります。

骨盤後傾で起こりやすい不調 TOP3

  1. 尾骨・坐骨の痛み(局所圧集中で皮ふトラブルも)
  2. 呼吸の浅さ/疲労感(肺が広がりにくい)
  3. 肩こり・首こり(頭部が前に出ることで筋緊張)

返信目安:翌営業日

写真でわかる!骨盤後傾セルフチェック

スマホのセルフタイマーや鏡を使い真横から撮影しましょう。
車いすユーザーでも実行できる基本2項目+画像判定1項目に絞っています。

  1. ① 耳・肩・股関節の垂直ライン

    耳→肩→股関節が一直線でなければ後傾の疑い。肩より耳が前股関節がラインより後ろに出ていないか要確認。
  2. ② 体幹-大腿角度チェック(写真アプリで線を引く)

    撮影した側面画像にアプリで2本の線を追加します。
    ・体幹中心線(脇の下〜大転子)
    ・大腿中心線(大転子〜膝外側)
    この角度が100°超なら骨盤後傾ぎみ、90°±5°は正常〜軽前傾の目安。
  3. ③ 膝位置+腰丸まり度合い

    膝が骨盤より高い座面設定は後傾を誘発。膝より腰が丸くC字カーブになっていないかをチェック。
おまけ:道具なしの簡易テスト
◆“腰うしろスキマ” テスト…拳がすっぽり入る/全く入らない→後傾サイン
◆尾骨・坐骨の突出感…クッション越しに尾骨が先に当たる→後傾サイン

POINT:2項目以上で “後傾サイン” が出た場合は、クッション・背張り・フットサポートの再調整を推奨します。判定がグレーなときや心配な時は、理学療法士・作業療法士のセラピストさんにご相談いただくことをおすすめいたします。

骨盤後傾を招く主な原因

  • クッションの厚み不足・底付き
  • 背張りが緩い(腰部サポート不足)
  • フットサポートが高すぎる(膝>骨盤)
  • 長時間の同一姿勢による筋疲労

いますぐできる対策5選

  1. クッション交換:骨盤を立てるウェッジ形状や骨盤を安定させるモールドタイプを検討
  2. 背張り調整:腰部〜肩甲下部をしっかり張る
  3. フットサポート高さ調整膝頭の位置が骨盤(大転子)より高くならず、同じ高さか “わずかに” 低い程度にする(0~2 cm)
  4. 30分ごとの小休憩:臥位に限らず、シーティングでも姿勢変換(圧抜き)は必要
  5. テーブル/トレイで前方支持面をつくる前腕を置けるようにすると体幹が前方で支えられ、骨盤が立ちやすくなる

まとめ:骨盤後傾は3サインで即チェック

  • 耳・肩・股関節の垂直ライン崩れ
  • 体幹-大腿角度チェック(角度100°超なら骨盤後傾ぎみ)
  • 膝位置が骨盤より高い+腰のC字丸まり

1つでも当てはまればクッション&車いす調整を見直しましょう。迷ったら専門スタッフへ!

 

次回予告: 肩こりケア効果も!骨盤を立てるオフィスチェア設定3ステップ(10月10日公開予定)

 

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